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2月17日 その3

飛行機内では、何も考えなかった。考えられなかった。

まず、想像しても良いことは無い。現実を見てからだ!と思いつづけた。

もっていたR25(無料情報誌)を開いてみる。

普段なら、ふーん。おっ面白いなあ。なんて記事にも無反応だった。

ずっと気が張っていたのが弱まったのか、うつらうつらしてしてると地元に到着。

17時20分くらいだったかすぐにタクシーに乗り、病院へ。

よくドラマなら、飛び降りて受付に駆け込む。なんて感じだが、実際は

普通に降りて、階段にて3階へ。走ることも無く病室へ。だった

病室に向かう途中他の大部屋が見える。寝たきりの方の姿など見える。

気持ちが重くなる。

108号室に到着。すぐに伯父さんと友人の姿が見えた。

カーテンをめくると、横になっているが普通の顔色で普通にしゃべる母ちゃんがいた。

伯父『おー、帰ってきたか』

友人『あんた、痩せたねえ。』

母ちゃん『ごめんね、こんなんなって・・・』

いい意味でだけど、いつもと同じやないかい!て感じだった。

とにかくそんな外見は普段と変わらない。しゃべりも、よく母ちゃんを知っている人間ならちょっと言葉尻が変かもしれない程度。トイレも普通に一人で行ける。

違うといえば、右腕に射された点滴針がある位だった。

ふっと肩の力も抜けて、たぶん顔つきも落ち着いたのだろう。

伯父さんが『とりあえず、お医者さんところへ行こう』と言う、そして2人でナースステーションへ向かう。

いつもなら、看護婦さんがいっぱい!ええとこや~!!くらいの場所だが、

これから始まることを前にして、その空間とそこにいる人たちは、俺の意識から

離れていた。

お医者さんより説明が始まる。

『これがMRIの写真なんですけど』と脳ミソの輪切りの写真を見せられる。

母ちゃんの脳ミソである。なんか、見てはいけない物をみているようで落ちつかなかった。

『こちらの左側の真ん中当たりに黒い影がありますよね。ここが、いま血が流れてない場所です。』

『症状としては脳梗塞になります。結構ひどい状態です』

ちょっと文章じゃなんか、無愛想になってしまったが(実際はそんなことないです)

【文才のない俺・・・】

先に本人見ている分ほんとにそうですか?と思う部分はあった。

ただ面と向かって脳梗塞といわれて覚悟はしてたが、いろんなものが崩れてゆく

感じがした。

『これから麻痺とか出てくると思います。ただ症状によってはリハビリなどで長嶋さんみたいに

回復する例もありますから』

とにかく聞いてみた

「良くなるんですか?」

医者『とにかく今は点滴などで、詰っている血管を通りやすくしています。ただ脳という場所

だけに、手術する訳にもいかないので、しばらくは血管への薬剤の投与となります』

『その上で様子を見るしかないです。そのためには2~3週間ほど時間が必要です。』

とにかく生死のレベルまではいってないようだ。

医師は深刻そうに重いと言っていたが、本人みてそう思えなかった。

きっとMRIの写真は写りが悪いが、なーんだ大丈夫じゃん!みたいなところで

落ち着くと思った。

また、病室に戻る。

本人も知らされているらしく、ちょっと自慢気に母ちゃんが

『でっかいのあったろ。あれがいかんのよ』と話してきた。

「なんで、病院行け!言うとったのに行かんかったん。せやからこんななんねん・・・」

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

実は1週間ほど前、伯父さんの息子(俺と同い年)が結婚すると母ちゃんからTELが入る

『あんた出るん?忙しいから無理せんでええよ』

「あほ。出るわ。身内の祝いなんやから、あんたらの仲(伯父さんと母ちゃん)は関係ない」

という会話をしていた。もっとも、上記の理由の他に帰って地元の友達の飲んだり

結婚式はある種、次の結婚式への布石でもあるので、どじょうを探したいななんて思うところもあった。

『しかし風邪が長引いていかんのよ・・・』

俺は母ちゃんから風邪引いたなど聞いたことが無い。

おそらく連絡しないだけで、そういうことはあったのだろうが決して俺には言ってこない人だと

思っていた。

変だ。まずい。

「それあかんよ、病院いったん?」

『いや薬はこうて(買って)きて、飲んでるけど・・・・』

「あのな、あなたに初めて命令する。病院に行け。あとで確認するからな!」

初めてここまできつく言った。そのくらい気持ちに引っかかった。

2月14日 メールで確認を求めたが返ってきていなかった。

その時に何か出来ていたかもしれない・・・

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

病室で母ちゃんから前日からのあらすじを聞く。

母ちゃんは頭痛持ちで、肩こりからよく頭痛を起こしていた。

これはどうやら遺伝しているらしく、じいちゃんがそうで、母ちゃんの姉さんもそうらしい

今年に入り風邪を引いたらしく、ずっと直らなかったらしい

(今思うとだが、風邪ひくと肩がこってくるがその肩こりと頭痛が繋がっていたのではないのかと思う。

つまり脳梗塞による頭痛の前触れ→肩こり→風邪といった逆解釈を母ちゃんはしていた

可能性もある)

そして入院の前の日から頭痛はひどくなり、また麻痺の症状も出ていた。

気がつくとよだれが落ちていたらしく自分でもおかしいと思ったらしい。このとき

救急車を呼ぼうか迷ったらしいが、薬を飲んで寝たら直るだろうと無理やり寝たらしい

翌朝、遅刻などしない母ちゃんが遅刻していたらしい。

会社の同僚からの電話で起こされた。すでに言葉はおかしい状態だったが、

母ちゃんは着替えて出勤したようだ

(この辺本人も自覚症状はあった)

だが出勤先で明らかにおかしい為、同僚の人たちが、帰って病院へ行くように言った。

それで母ちゃんも決心して家に帰り、タクシーで今の病院へ来たということらしい。

普段大病などせず、入院などしたことも無い。タバコ・お酒もとらず、質素だけどおそらく

健康的な生活をしていたのだと思う。ただ几帳面・気難しい部分がありストレスの発散

するのは苦手な人だとは思っていた。(ま、同じ血を引いてるから多少同じかなと思う部分もある)

これは、この後のもっとそう思う節が色々でてくる。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

一通り、話したあと、伯父さんに留守番してもらって

母ちゃんの友人と家に着替えとか取りに行くことになった。

だいぶ安心したせいか、俺もよく喋るようになっていて普通に世間話する余裕もあった。

友人の車(俺運転)にて家に到着。

家はその病院から1kmくらいだと思う。

なにせ、病院の前の通りをまっすぐ行って、一回左折するだけ。

近いとこにあったのも、何かよかったのかもなんて思ったりもした。

久々に帰る。

思えば正月には帰ってなかったので、昨年のGW以来である。

でも大体帰る周期は1年~1年半くらいでそういった意味ではまだいいかなと

鷹をくくっていたのだが、こんな形になるとは。

部屋に入る。1DK。6畳間とキッチンのみ。

それも、建物が古いので、便所は和式(バス・トイレ別)風呂は物干し場になっていた

(お風呂は近くに温泉があるので、狭い風呂は使っていなかった。

また、2日置きくらいに入浴していたようだ)

まず、こたつ机の上が散らかっていた。

そしてベットの上には脱いだものが散乱していた。

こんなこと、母ちゃんではありえない。

つまり、それほど入院前から症状がでていたことを意味していた。

そのことに、再度恐怖感を覚えながら、着替えなどを用意していた。

友人はこういうのになれていて必要なものを指示してくれた。

着替え(下着・パジャマ)、サンダル、ティッシュ、歯ブラシ、入浴用具、タオル(大・小)

携帯の充電機、コップ

途中コンビニで水とお茶と簡易コップを購入病院へ戻る。

戻ってしばらくして、旅行先から親戚が帰ってきたらしく、病院に来た。

そんなこんなで、時間は9時になっていた。

出入りの制限が9時でこの後は出れなくなることから、容態も穏やかそうなので

その日はみんな帰ることとなった。

俺は仲のいい友達に電話して、とりあえず一緒に飯喰うこととなった。

また、本来明日会うはずだった友達には電話して現状を伝えた。

皮肉なもんである、俺が地元にいて、友達は関東にいる。

ほんとは、土曜はサッカー日本×フィンランド戦を浦和のスポーツバーで

見る予定だった。俺も結構行きたかった。(そんなん行く機会なかったし)

友達に迎えに来てもらって、居酒屋に行く。

友達は晩飯食っていたので、あまり喰わずまたノンアルコール。

(本当ですから、やっぱ罰金怖いし)

俺は、だいぶ安心したのもあり、ビール中ジョッキ2本ほど飲んだ。

一人でべらべら喋っていた。友は黙ってそれを聞いていてくれた。ありがとう

12時、送ってもらって帰宅。

主のいない家へ戻る。

と、まず保険関係とかないか、物色する。

そのなかで日記を発見する。

今年から書いているぽい。

日記といっても、週間予定のちいさなコマにメッセージ程度だったが、

なんか、こういう物がある自体何かを発散させようとしていたのではないかと

考えるには十分の物だった。

ごめんな。何か俺にも出来たことがあったはずだったのに。

そうして電気カーペットの上にそのまま寝てしまった。

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「脳梗塞」カテゴリの記事

コメント

うう(TT)
その2の上に書き足してしまった。
また2書きます。

>うう(TT)
>その2の上に書き足してしまった。
>また2書きます。

なにやってんだと。
突っ込みたくなったけど、がまんする。

なんか、状況が良く分かってイイよぉ。
邪魔にならない程度で続けてもらえるとこちらは嬉しい。
でも、ホント邪魔にならない程度で(^^;)。

良く眠ってまた明日。
頑張れぶ〜とか〜ちゃん。

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